先日ニーズマッチというビジネス交流会で7分ショートセミナーを担当させていただきました。
僕がそのショートセミナーでお話するときに、意識していた4つのポイントをお話します。
①スライドなし
オンラインのセミナーやプレゼンでは、ほとんどの方がスライドを画面共有します。
視覚的に分かりやすいという理由とは別に、話し手のカンニングペーパーとしての役割もありますよね。
デメリットとしては、発表する人の表情が見えづらいということ。
人間という動物は天才的な能力を兼ね備えていて、相手の微表情や仕草から「本当」か「嘘」かを見抜くチカラがあります。
電話のオレオレ詐欺に引っかかってしまうのは、顔が見えないからです(他にも理由はありますが)。
だからこそ、僕はスライドを使わずに、顔を見せながらショートセミナーを行いました(なのでトークスクリプトは全部丸暗記!)。
さらに、スライドを使わないセミナーは珍しい=耳目をひく、といった狙いもありました。
②スイッチンング
ストーリーを展開していく手法です。
ショートセミナーがどんな内容だったか、冒頭をお話すると、
↓ここから
僕は1975年生まれで今年50歳になりました。山口県出身で今は神奈川県在住です。娘と息子、そして二人の孫がいます。
二十数年前のお話をすると、当時はまだサラリーマンで、だいたいいつも帰宅するのは午後7時半頃でした。
ある日いつものように(←ここがスイッチA)スーパーで買い物をして自宅に帰り、玄関を開けて「ただいたまー」と声をあげると、いるはずの妻から返事がないんですよ・・・
「寝ちゃったのかなー」と思いながら寝室に行くと、妻はベッドの脇にちょこんと座っていて、僕にこう言ったんです。
「消えてなくなりたい」「死にたい」(←スイッチB)
・・・当時、僕の妻は重度のうつ病を患っていました。
↑ここまで
スイッチAは、自己紹介からストーリーへのスイッチです。
スイッチBは、日常から非日常へのスイッチです。
このようにして冒頭の自己紹介からストーリーを展開していきました。
③ウォータースライダー
視聴者には、スイッチしたことを気づかれない方がいいです。
なぜかというと、視聴者をウォータースライダーのようにスムーズにゴールまで連れていきたいからです。
そのためには没入してもらう必要があります。違和感は没入の敵です。
7分ショートセミナーでの僕のゴールは、「夢とお金の哲学対話」にお申込みいただくことです。
「夢とはなにか?」「お金とは何か?」「人生の成功とは、どういうことか?」といったことを哲学的に対話する無料の個別セッションです。
そして、そのゴールに向かうスタート地点は、「妻のうつ病」です。
この2つを繋ぐためにはどんな道筋があるでしょうか?
これが発想の出発点です。
妻が重度のうつ病→うつ病の勉強をして資格も取得→当事者としてうつ病の家族を支える際に2つの問題があると感じた→①心の問題②お金の問題→お金について本音で語り合える場がない→「夢とお金の哲学対話」という企画をスタート。
僕もまだまだ修行中ですが、ウォータースライダーのような文章を書くためには、論理的、感情的に途切れることなく、ゴールまで視聴者を連れていく「没入スキル」が求められます。
④メガネ
メガネ?なんだそれ?って思われましたよね(^^;
ショートセミナーで話し始めた時、僕はそれまでずっとつけていたメガネを外しました。僕は交流会では常にメガネをかけています。
おそらく僕と出会ったことのある方は皆さん「メガネをかけている顔」を記憶してくれていると思います。
そんな僕があらたまった顔でメガネを外して話し始めたら・・・、何か重要な話が始まるんじゃないか、と想像しますよね?
落語では、本題に入る前に枕(まくら)と呼ばれる世間話をします。アイスブレイクですね。
落語家はその枕から本題に入る際、身につけていた羽織を脱ぐんですね。これは昔から使われている「場面転換」のテクニックです。
長年使われているということは、実際に効果があるからです。
メルマガ読者の中には実際に僕のショートセミナーをご覧になった方もいらっしゃると思います。
上記4つのポイントを踏まえた上で、ご感想をいただけるとうれしいです!
あ、ちなみに「夢とお金の哲学対話」に興味がある方はこちらからお申込みください(^^♪
余談ですが、最近僕のメルマガが配信ごとに長くなりつつあります(汗)
今回は約2000文字!
もっとコンパクトになるように頑張ります!