潜在意識に言葉を刷り込む技術

潜在意識に言葉を刷り込む技術

何だか怪しいタイトルですみません。今回はかなり高度なライティング技術のお話をします。

このレベルのお話は、通常数十万円以上の講座で教えられる上級技術です。

さっそく、潜在意識に言葉を刷り込む文章術なんですが・・・、実は世の中にはこのような技術を利用した情報が蔓延しています。

なので、もしかするとあなたも知らず知らずのうちに誰かの思惑通りに操作されているかもしれません。

「いや、そんなことはない!私は誰かに操作されたりしない!」と憤慨されましたか?

情報操作されていないまでも、相手はあなたを思惑通りに操作しようと常に狙っています。

油断禁物!

今回ご紹介する「思惑通りに操作する技術」はスプラリミナルです。

似た言葉に「サブリミナル」がありますが、こちらは皆さんよくご存じだと思います。

本人が知覚できないレベル(例えば極端に短い一瞬の映像、ほぼ聴こえない音量で流す音声など)で、相手に情報を刷り込む方法です。

サブリミナルはあまりにも効果がありすぎるため、国家レベルで使用が禁止されているほどです。

そしてサブリミナルに近い技法が、今回ご紹介するスプラリミナルと呼ばれるものです。

スプラリミナルとは、サブリミナルとは違って「知覚できるレベルの刺激」によって引き起こされる効果です。

例えば、医薬品のCMで流れる最後のメロディ「ピンポン」は(出演者の声で流されることもありますが)実は薬事法で決められた規則です。

この「ピンポン」は視聴者には何の興味も湧かない演出ですが、医薬品の使用上の注意をうながすためにあえて(無意識に刷り込むよう)流されています。

また、テレビドラマの途中で流れるCMも同じです。

視聴者はテレビCMにはいっさい興味を持っていません。興味を持たれていないにも関わらず、なぜCMは流され続けているのでしょう?

はい、効果があるからです。

さらに、ドラマの中で使われているいくつかの備品はスポンサー企業の商品であり、ドラマのストーリーに夢中になっているうちに、スポンサー企業の商品が潜在意識に刷り込まれているんです。

では、それを文章でどうやって再現すればいいのでしょう?

人間の脳は「空白」を嫌います。別の言い方をすると「未知」を恐れています。

なので、空白が発生するとその前後をつなぎ合わせて「目の前の世界」を理解しようとしているんですね。

この「つなぎ合わせ」のときにカットされる情報が、そっと潜在意識の中に入っていきます。

テレビCMはまさに空白の情報です。

①ドラマに没入している(情報A)

②ドラマが途切れてCMが流れる

③ドラマの続きが始まる(情報B)

④無意識に②をカットして情報Aと情報Bが繋ぎ合わせられる(このときに②は顕在意識から潜在意識に移される)

⑤ドラマが連続した情報として顕在意識に残る

お分かりでしょうか?

②のCM情報は確かに脳内に入っています。しかし顕在意識にとっては無駄な情報なので、そのまま潜在意識に放り込まれます。

そしてこの潜在意識の情報はいつも「なんとなく」という感情で僕たちに影響を与え続けるのです。

文章でこれを再現するためには、

①没入させる起爆剤(キャッチコピー、導入文)

②没入させるストーリー

③ストーリーとは無関係の情報(刷り込みたい情報)

④再びストーリーに戻る(③が潜在意識に移される)

ここでは③がスプラリミナルです。

刑事ドラマで見たことありませんか?犯行現場に群がっている野次馬の中で、ほんの一瞬だけ知らない登場人物がアップになる場面を。

そう、この登場人物は確実にキーマンなんですよね。伏線回収です。

小説でも同じです。伏線は必ずメインストーリーとは関係のない顔で登場してきます。

潜在意識に放り込んでおいて、クライマックスで掘り起こす(伏線回収の)ためです。

さて、今回ご紹介したスプラリミナルを使いこなせるようになると、あなたの文章を読んだ人たちの反応が劇的に変わります。

ただしこれは劇薬なので、悪用はしないでくださいね!

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