これまでに「生きていても良いことがない。いっそもう終わりにして・・・」と思ったことはあるでしょうか?
僕はあります。
不運なこと、不幸なこと、理不尽なこと、悲しみや苦しみばかりの日々に心が弱ってしまうことは誰にでもあるのではないでしょうか。
それでも最後の最後に僕を踏みとどまらせてくれたのは、両親の存在でした。
こういったお話は楽しくないかもしれませんが、僕は両親からたくさんの愛情をもらいました。
決して裕福な家ではなく(というよりもむしろ貧乏過ぎて今では笑い話になるくらいで)両親は本当に苦労の連続だったと思います。
母の泣いている姿も瞼に焼き付いています。
それでも僕は両親に守られていたおかげで、能天気に空き地を走り回るような(田舎にいる典型的な)子ども時代を過ごせました。
だからこそ、人生を終わりにしたいと思ったとしても「両親を悲しませたくない」という最強のブレーキが作動してくれたのです。
不思議なことに、ブレーキをかけて歯を食いしばって生きていると、やがて真っ暗な空の暗雲に裂け目が入り、目が覚めるような青空と太陽が顔を覗かせ、天の恵みが降り注いでくるのです。
「人生、楽ありゃ苦もあるさ」by水戸黄門の主題歌♪
喉元過ぎれば熱さを忘れるという言葉もありますが、良い出来事が起こると「人生捨てたもんじゃないな」と思えてきます。
僕、結構簡単なオトコなんです(笑)
今では最高も最低も楽しめるようになりました。
喜べることが有難い
怒れることが有難い
哀しめることが有難い
楽しめることが有難い
すべての出来事に生きている実感と感謝を感じられるようになりました。
そんな僕も先日誕生日を迎え、めでたく50歳になりました。我ながらなかなか面白い半世紀だったと思います。
僕をたくさん愛してくれた両親も有難いことに健在です。
とはいえ高齢なので、父はガンを患ったり心臓の手術をしたり、母は脳梗塞を起こして体が不自由になったり、何かと体調面で心配なことが尽きません・・・
そんな実家の両親からお手紙が届きました。
封筒の表には「和宏君、おたんじょうび、おめでとう」と書いてあり、封筒を開けると一枚の便箋が入っていました。
ほとんどは白紙のままでしたが、右端に母の字で短く手書きしてありました。
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うちの子にうまれてきてくれて、ありがとう。
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来週、山口県の実家に帰省します。
あの頃の食卓に帰ります(^^♪