過去の僕を救ってくれた祈りの言葉

過去の僕を救ってくれた祈りの言葉

あなたが大切にしている言葉は何でしょうか?

きっとその言葉は悲しみの底に光を灯してくれたでしょう。

きっとその言葉は疲れ果てた冷たい心を暖めてくれたでしょう。

きっとその言葉は悔しさの涙をすくい取って前に進む勇気に変えてくれたでしょう。

僕にもそんな大切な言葉があります。

話せば長くなってしまうのでここでは割愛しますが、過去に妻が重度のうつ病を患い、いつ命を絶ってしまってもおかしくない状況が続いていました。

愛する人から「消えてしまいたい」「死んでしまいたい」と告白され、真っ赤な血が流れる姿を目の当たりにする辛さは、経験したことのある人にしか分からないかもしれません。

そんな僕を救ってくれた祈りの言葉をご紹介します。

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『ニーバーの祈り』

神よ、

変えられるものを変える勇気を、変えられないものを受け容れる冷静さを、

そして、

変えられるものと変えられないものを見分ける智慧を与えたまえ。

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愛する人が自ら命を絶ってしまうことは、僕にとって「変えられないこと」でした。

僕はこの言葉と出会い、変えられないことが起きてしまった時に、受け容れる心の準備ができたのです。

おかげで、良い意味で一定の距離を保ちながら、自分の心が折れてしまうことなく、夫婦ともに今日を迎えることができています。

アドラー心理学には「課題の分離」という考え方があります。

何か困ったことが起きたときに、「これは自分の課題なのか、それとも自分以外の課題なのか?」

そして、自分以外の課題には取り組まないという選択をします。

例えば、好きな人にプロポーズするかどうかは「自分の課題」ですが、そのプロポーズを受けるかどうかは「自分以外の課題」です。

自分の課題には責任をもって決断して行動すべきですが、プロポーズが成功するかどうかは自分の課題ではないので手放します。

「7つの習慣」という書籍にも同じようなことが記されています。

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刺激と反応の間にスペースを空ける

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刺激とは五感から入ってきた情報で、反応とはそれを解釈して感情が動くことです。刺激と反応を分けて考えましょう、ということですね。

また、仏教にも「如実知見」という言葉があり、「物事に対して偏った解釈や偏見、こだわりを持たずに、ありのままを見なさい」という教えがあります。

これは僕の体験から言えることですが、頭で分かっていても心で分かるまでにはかなりの訓練が必要です(汗)

しかし、如実知見ができるようになり、刺激と反応の間にスペースができるようになり、

課題の分離ができるようになり、変えられるものと変えられないものを見分ける智慧が得られ、

変えられないものを受け容れる冷静さが身に付くと、心は驚くほど平安になります。

ただひとつ付け加えるなら、これはあくまでも心が壊れてしまいそうなときに使ってほしいスキルです。

喜怒哀楽を味わい尽くすのも、この世に生まれてきた目的ですからね(^_-)☆

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